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【楽をしてサイト構築をするためのウンチクノート】 第2回
サイト運営・設計を楽にする機能

Author: トッシー (2004/09/26 登録)

 CMSにはサイトの構築をする上で新規作成時でも更新時でも大変役に立つ機能を持っています。ここでは、CMSに備わっている代表的な機能を見ながら、CMSを使う上での利点を考えていこうと思います。

テンプレート

ココログ画面

図1 記事を書き込だところ


ココログ画面

図2 更新したあと

ほかの場所も記事の登録と同時に変更や追加がされている。

 Webサイトのデザインはある一定の統一性を持ちます。すると、すべてのファイルに共通したものが発生します。これを新規作成時にすべて手で入力したり、デザインが変更されるたびにすべてのページに変更をすることは大変です。

 ここで、共通する部分は別のファイルとして扱ってみることにします。すると、デザインはすべて共通している部分なので、変更等はすべてこのファイルで後は配置しなおせばよいということになります。新規作成時も同様に内容だけを作成して、共通している部分をまとめたテンプレートにしたがって配置すれば、全ページ共通のデザインを持ったものとなります。

 テンプレートのよさはそこだけではありません。たとえば、メニュー、著作権表示、サイドメニュー、内容を別々のファイルで作成し、それらをどのように配置するかを指定することができます。共通する部分が別の場所になることで、一箇所の変更(ファイル名変更など)が発生してもその影響が共通する場所すべてだとしても、すべての部品ファイルにまで及びません。共通するファイルが変わったら、テンプレートを修正し、新しいテンプレートにしたがって作ったファイルで更新するだけです。

 これをココログの場合で考えてみます。まず、新しい記事を入力するとき、ユーザは記事だけを入力しほかのデザインの部分まで入力することはありません。記事を登録して実行すれば、あとは勝手に完成版のファイルを生成してくれます。確認で確かめることもできます。記事の修正でも記事の内容だけを変更するだけで、デザインの部分はさわる必要はありません。変更後更新をすれば、新しい完成版のファイルを生成してくれます。また、デザインを変更し、すべてのページに適用させれば、ボタンひとつですべてのページのデザインがかわります。サイドメニューへの追加の必要性が出てきても、ユーザはそれほどきにすることはなく、すべてのファイルで自動で追加されています。

 テンプレートはデザイン面だけではなく、共通している個所をひとつにまとめることで複雑になりがちな依存性を取り除いてくれる大変便利な機能なのです。これはひとつのファイルへ依存をまとめるという言い方ができるかもしれません。

ドキュメントとリンクの管理

 サイト設計の悩みはそれだけはありません。もっとも悩ましいのはリンクの管理でしょう。たとえば、トップページやコーナーの最初のところに一覧を出している方は多いと思いますが、新しいコンテンツを追加した場合、そこへ登録する手間が増えます。また、コンテンツのタイトル変更、ファイル名変更、削除も同様です。

 このようにテンプレートでは無理なケースが出てきます。そこで、ファイルのURLまたは場所とタイトル名をひとつのファイルにまとめて見ます。すると、ファイルが変更された場合は、このデータファイルを変更し、後はそのデータファイルに依存しているファイルをそのデータを元にして書き換えればよいということになります。個々に修正するという作業はいりません。プログラムに修正させてしまうことができるのです。ファイルの移動・削除などであれば、Not Found エラーが出たときにCGIなどでそのデータファイルから理由を示すというのもいいですね。

 例として、サイトの場合、更新情報はトップページでは最新のものだけですが、更新履歴では全履歴が必要です。ここで、更新履歴の情報をデータベースへ入れることで、トップページはそこから5件、更新履歴はすべての情報を選択して完成版のファイルを作成します。このような管理は、実は掲示板でも利用されていること、発言の管理はすべてデータファイルに集約されており、たとえ、発言が変更・削除されても、すべてのファイルを個々に修正するという必要はありません。

複数の人物によるサイト運営が可能に

 コンテンツがシステムで自動的に作成されるようになると、更新係がそれほど多くの労力を割り当てずにすむようになってきます。いや、実際には更新するひとはたくさんいて、実際の管理をするひとが減るというのが正しい言い方かもしれません。

 当サイトの運営スタッフ=当フォーラムの運営スタッフではありません。当サイトの運営の権限があるのは「サイト運営って、どうやってるの?」に述べられていますが、通称大阪開発室のメンバー(ともひろ氏やす/ひらさわ氏うずら氏)とかっしい氏のみです。しかし、それでは、この4名に大量の負荷がかかります。というのは、この4名には普段のフォーラムスタッフとして掲示板をみたり、フォーラムの今後を計画したりする一方、サイトの維持という2つの仕事をこなす必要があるからです。まして、フォーラムスタッフというのはボランティア活動ですから、本業とのつりあいも考えると仕事量は膨大です。そこで、スタッフならだれでも更新・変更が可能な部分を作ると、この4人の負荷が軽減できます。特に一人では苦しい作業も数人でやれば苦労も半減するというものである。いわゆる分業というものです。

 もちろん、なんでもかんでもというわけにはいかない部分もあると思います。CMSでは公開するのかしないかという機能もあるものがありますが、これはそういうことです。

 当サイトでは、この部分では先ほどの4名が最終的な承認作業をしています。たとえば、このコラムも無事このようにして公開されていますが、内容がまずい場合は却下もありえます。これはフォーラムがニフティのサービスの一部として存在しているので「この内容は個人ならよろしいのだろうが、フォーラムとして掲載するとしてどんなであろうか」という部分もあるわけです。

 これは会社のサイトでも同様です。会社のウェブサイトを活発にするためには、CMSの導入はいいことなのですが、なんでもかんでも承認なしでというのはあまり衛生上よろしくものではありません。そのため、一部の管理担当者が認証をすることになります。

 難しいように聞こえるでしょうが、あなたのサイトの掲示板を考えてみるとよいでしょう。掲示板がだれでも書き込めるからといってあなたがどんな内容でもよしとしているわけじゃないでしょう。(発言の保留・削除もあるでしょう)

注目すべきは管理担当者の負担

 いずれにしても、ウェブサイトの管理担当はCMSの導入で全部自分で作業する必要はなくなっているところに注目してください。つまり、従来のような一人がすべてを入力するという必要は無いのです。ある程度ば個々でドキュメントを入力してもらってそれをあとから認証して、テンプレートを適用などをして公開するということができます。これは大きな労力削減です。

 もしかすると、管理担当者の作業は、画面を見ながらチェックボックスにチェックを入れるだけで、あとはほかのことに労力を回せるというのも近い将来ゆめではなくなるのかもしれませんね。今後のCMSから目が離せません。

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